生命保険でお金を借りる方法!契約者貸付制度の仕組みや借り入れできる条件
加入している生命保険でお金を借りるなら、契約者貸付制度を利用しましょう。
積立型の保険では、保険を解約したり保険が満期になったりした場合に、今までの積立金を「解約返戻金」として払い戻しを受けられます。
契約者貸付制度では、この解約返戻金の範囲内であれば保険を解約しなくても借り入れが可能です。
- 契約者貸付は積立型保険でのみ使える
- 限度額は解約返戻金の7〜9割ほど
- 金利は年1.0〜6.5%ほど
- 返済できなくなると保険が失効してしまう

生命保険でお金を借りるなら契約者貸付制度
生命保険を契約している人は、契約者貸付制度を利用してお金を借りられます。
契約者貸付制度とは、保険期間中に資金が必要になった場合にお金を借りられるサービスのことで、主に以下のような保険会社が提供しています。
- ソニー生命
- 日本生命
- 住友生命
- 第一生命
- かんぽ生命
- アフラック
- プルデンシャル生命
カードローンと同様に借入金の使い道は自由でありながら、消費者金融や銀行カードローンより年6.0〜12.0%も低い金利で借り入れできる点が魅力です。
この項では、契約者貸付制度の仕組みについて詳しく解説します。
契約者貸付制度とは?解約返戻金を担保に借り入れできる制度
契約者貸付制度とは、生命保険の解約返戻金を担保にお金を借りる方法のことです。
「契約者貸付」とは、資金が必要なときなどに、解約返還金の一定範囲内で貸付する制度です。
引用元:ご契約者貸付|第一生命保険株式会社
解約返戻金とは、保険を解約したり保険期間が満了になったりした場合に受け取れるお金で、今まで積み立ててきた金額に応じて変動します。
過去に積み立てた金額が多いほど解約返戻金は高額になるため、毎月の支払額が高い人や、保険の加入期間が長い場合は契約者貸付制度で借り入れできる金額も大きくなります。

限度額は解約返戻金の7〜9割ほど
契約者貸付制度の借入限度額は、解約返戻金の7〜9割程度です。
たとえば、解約返戻金が100万円ある場合、70万〜90万円ほど借りられると見積もっておきましょう。
契約者貸付制度の限度額や最低借入額、1日の取引限度額などは保険会社によって異なります。
保険会社 | 限度額 | 最低借入額 | 1日の取引限度額 |
---|---|---|---|
ソニー生命 | 解約返戻金の70〜90%以内 | 1万〜10万円以上 | 500万円まで |
日本生命 | 解約返戻金の50〜70% | 5,000円以上 | 50万円まで |
第一生命 | 解約返戻金の60〜80% | 記載なし | 50万円まで |
住友生命 | 記載なし | 1,000円以上 | 100万円まで |
ソニー生命で円建て保険を契約している場合、主契約によりますが解約返戻金の90%以内、1万円から借入可能です。
ただし、毎月の積立額が少なかったり、保険契約してあまり時間が経っていなかったりすると、大きな金額は借りられません。
年収の3分の1以上借りられる
カードローンやクレジットカードのキャッシングとは違い、契約者貸付制度なら年収の3分の1以上の金額を借りられます。
契約者貸付制度は貸金業者からの借り入れではないため、総量規制の対象にならないのが理由です。
総量規制とは、過剰な貸付を防ぐための法律で、消費者金融やカード会社をはじめとする貸金業者からの借入が年収の3分の1までに制限されます。
過度な借入れから消費者の皆さまを守るために、年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)。
引用元:お借入れは年収の3分の1まで | 日本貸金業協会
契約者貸付制度は、利用者の資産である解約返戻金の範囲内で貸付が行われるため、総量規制の対象にならず、破綻するリスクもありません。
生命保険の契約者貸付制度で借り入れする条件
契約者貸付制度は、あくまで解約返戻金を担保にお金を借りる方法です。
したがって、保険契約さえしていれば誰でも利用できるわけではなく、次のような条件を満たしている必要があります。
- 積立型保険を契約している
- 借入するのが契約者本人である
- 保険会社が契約者貸付を提供している
申し込む前に必ず条件をチェックしておきましょう。
積立型保険を契約している
契約者貸付制度を利用するには、掛け捨て型の保険ではなく、積立型保険を契約している必要があります。
なぜなら、基本的に掛け捨て型保険には解約返戻金がないためです。
たとえばアフラックの場合、以下のような保険を契約している人のみ契約者貸付制度の対象になると記載されています。
- 終身保険
- 定期保険
- 養老保険
- 学資保険
- 個人年金
掛け捨て型保険を契約している人は、カードローンなど他の借入方法を検討しましょう。
なお、保険会社や特約によって契約者貸付制度の対象になるかは異なりますので、必ず事前に確認してください。
借入するのが契約者本人である
契約者貸付制度を利用できるのは、契約者本人のみです。
たとえ自分が被保険者であったとしても、契約者が別の人なら無断で借り入れすることはできないので注意しましょう。
ご契約者ご本人以外のお客さまは契約者貸付をご利用いただけません。
引用元:契約者以外でも貸付を受けられますか?|ジブラルタ生命保険
ただし例外として、子供が契約者である学資保険に限り、親権者が契約者貸付制度で借り入れできます。
保険会社が契約者貸付を提供している
当然ながら、生命保険でお金を借りるには、契約している保険会社が契約者貸付を提供していることが条件です。
契約者貸付制度は、あくまで保険会社が提供しているサービスなので、保険会社によっては利用できない可能性もあります。
参考までに、契約者貸付制度を利用できない保険会社の例をまとめました。
- カーディフ生命保険株式会社
- クレディ・アグリコル生命保険株式会社
- なないろ生命保険株式会社
ソニー生命や第一生命など、大手保険会社のほとんどは契約者貸付制度を設けています。

生命保険の契約者貸付制度でお金を借りる手順
契約者貸付制度で借り入れするには、インターネットや電話で申し込みを行う必要があります。
この項では、契約者貸付制度を利用する手順を解説します。
契約者貸付制度を利用する前に、保険の契約内容や解約返戻金の金額をチェックしましょう。
掛け捨て型保険の場合、解約返戻金が存在しないので借り入れできません。
また、積立型保険であっても、解約返戻金が少なすぎると希望額を借りられない可能性があります。
保険会社に契約者貸付制度を申し込みます。
金融機関から借り入れする場合と異なり、審査は行われないため、解約返戻金さえあればお金を借りられます。
申し込みには、マイページへのログイン情報または保険の証券番号が必要になるので、必ず用意しておきましょう。
インターネット申し込みならスマホで手続きが完了しますが、請求書や電話で申し込む場合は必要書類を郵送で提出しなければなりません。
スマホアプリまたは電話での指示に従い、出金の操作を行います。
手続きから入金までにかかる時間の目安は、当日中から翌営業日です。
出金手続きが完了してから入金までの時間は、保険会社や申し込みのタイミング、申込方法によって異なります。
出金手続き完了後、登録済みの口座に送金されます。
送金が完了すると、メールや郵送で手続き完了の通知が送られてくるので、確認してお金を引き出しましょう。
申込方法はインターネットなど3種類
生命保険でお金を借りる際は、複数の申込方法から自分に合った方法を選べます。
契約者貸付制度への申込方法は、主に以下の3種類です。
- インターネット
- 請求書
- 電話
ただし、すべての保険会社がこれらの申込方法に対応しているわけではありません。
アフラックは請求書で申し込めなかったり、かんぽ生命は電話申込に対応していなかったりと保険会社ごとに異なります。
保険会社のほとんどが共通で対応しているのは、インターネット申し込みです。
それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
インターネット
契約者貸付制度を利用するなら、インターネット申し込みがおすすめです。
契約者専用サイトまたは専用アプリから手続きが完結するため、自宅にいながらお金を借りられます。
ただし、インターネット申し込みの利用には会員ページへの登録・ログインが必要なので、初回だけ手間がかかる点に注意しましょう。
請求書
保険証券が手元にある人は、請求書でも契約者貸付制度の申し込みが可能です。
インターネット申し込みと違い、登録やログインの必要がないので、パソコンやスマホの操作が苦手な人に適しています。
とはいえ、郵送物で案内を受け取り、必要書類を返送する必要があるなど手間と時間がかかるので、急ぎの場合には向きません。
電話
自分だけで契約者貸付制度の手続きをするのが不安な場合は、電話でも申し込めます。
電話では、音声ガイダンスやオペレーターの指示に沿って手続きを進めるため、わからないことがあってもすぐに質問できます。
なお、電話の場合は証券番号を伝える必要があるため、必ず保険証券を手元に用意しておきましょう。
返済方法
契約者貸付制度の返済方法は、保険会社によって異なります。
主な返済方法は、以下の3つです。
- インターネット
- コンビニ払い
- 振込
コンビニ払いや振込の場合は反映までに時間がかかるケースがありますが、いずれの場合も入金した日付が返済日となります。
契約者貸付制度は、カードローンと違って返済日が決まっていないので、返済が遅れて遅延損害金が発生することはありません。
毎月の返済額
契約者貸付制度は、毎月の返済額が設定されていないため、都合の良いタイミングで好きな金額を返済できます。
返済パターンは、大きく分けて3通りあります。
- 全額返済
- 一部返済
- 利息返済
利息返済なら毎月の支払い負担を減らせますが、借金の元金が減らないので、いつまで経っても完済できません。
お金に余裕ができ次第、全額返済または一部返済を積極的に行うことが大切です。
生命保険の契約者貸付制度でお金を借りる6つのメリット
契約者貸付制度は、無担保で借り入れできるカードローンとは性質が大きく異なります。
自分の資産である解約返戻金を担保に借り入れするため、ほかの借入方法にはないメリットがあります。
契約者貸付制度のメリットは、以下のとおりです。
- カードローンより金利が低い
- 保険を解約せずに借りられる
- 好きなタイミングで返済できる
- 利息のみの返済が可能
- 返済しないで解約しても原則OK
- 信用情報に傷がつく心配が少ない
たとえば、契約者貸付制度は消費者金融や銀行カードローンと比べて、低金利でお金を借りられます。
カードローンより金利が低い
一般的なカードローンの上限金利は年18.0%前後ですが、契約者貸付制度は年3.0〜6.5%程度に設定されています。
金利が低ければ、そのぶん支払う利息が少なくなるので、返済負担を減らせるのがメリットです。
契約者貸付制度の金利を、保険会社ごとに以下で表にまとめてみました。
保険会社 | 契約者貸付制度の利率(年率) |
---|---|
日本生命 | 2.0〜5.75% |
住友生命 | 1.55〜5.75% |
かんぽ生命 | 2.50〜6.36% |
あんしん生命 | 3.00〜3.125% |
プルデンシャル生命 | 1.12〜6.25% |
利率は、契約年や保険契約の種類によって変動します。
保険を解約せずに借りられる
契約者貸付制度は、保険を解約せずに借り入れできるのがメリットです。
保険を解約して解約返戻金を受け取り、再度契約することもできますが、次のようなデメリットが生じる可能性があります。
- 再度契約する手間がかかる
- 保険料が高額になる
- 早期解約により元本割れする
- 年齢や病気を理由に再加入できない
契約者貸付制度は、一時的にお金が必要になり、なおかつ保険契約は継続したいという人に最適です。
再契約は損失が大きいので、契約したまま借りられるのは嬉しいポイントです。
好きなタイミングで返済できる
契約者貸付制度のメリットとして、自分の好きなタイミングで返済できる点があげられます。
カードローンやクレジットカードのキャッシングでは返済日や返済額が決まっており、毎月必ず借りたお金を返さなければいけません。
一方で、契約者貸付制度なら必ずしも毎月返済する必要はないため、ボーナスが入るまで待ってからまとめて支払うといったことも可能です。
ただし、利息と借入額の合計が解約返戻金額を超えると保険が失効してしまうので、できる限り早めの返済を心がけましょう。

利息のみの返済が可能
契約者貸付制度なら、利息のみの返済を選択できます。
利息さえ支払っておけば、借入額・利息の合計が解約返戻金を上回らないため、保険を解約される心配はありません。
保険を解約したくないものの、直近でまとまったお金を用意できない場合は、利息のみ返済する方法が便利です。

返済しないで解約してもOK
契約者貸付制度でお金を借りている場合、返済しないまま保険を解約しても原則問題ありません。
そもそも契約者貸付制度は、解約返戻金(契約者が受け取れるお金)を担保に借り入れできる制度だからです。
たとえ借入金を返せなくなったとしても、保険を解約すれば解約返戻金が返済に充てられます。

一方で、カードローンやクレジットカードのキャッシングは無担保の貸付サービスなので、借入残高がゼロになるまで必ず支払いを続けなければなりません。
さらに、返済できなくなった場合は次のようなリスクが生じます。
- 信用情報に傷が付く
- 金融機関から督促を受ける
- 財産を差し押さえられる
カードローンと異なり、契約者貸付は返済できなくなった場合でも保険を解約して支払うことが可能で、上記のような延滞のリスクが抑えられます。
信用情報に傷がつく心配がない
契約者貸付制度で借り入れすれば、信用情報に傷が付くリスクはありません。
カードローンをはじめとする無担保ローンの場合、返済できなくなって次のような状態に陥ると、信用情報に傷がついてしまいます。
事故情報になる原因 | 詳細 |
---|---|
長期延滞 | 61日以上、または3ヶ月以上にわたり滞納した |
強制解約 | 滞納や規約違反が原因で金融機関側から契約を解除された |
代位弁済 | 利用者が支払えないという判断で保証会社によって代わりに返済が行われた |
たとえば、信用情報に傷がつくとローンを組んだりクレジットカードを利用したりできなくなるなど、非常にリスクが大きいです。
契約者貸付制度では、返済できなくなったとしても保険が解約されるだけなので、信用情報に傷はつきません。
生命保険の契約者貸付制度でお金を借りる4つのデメリット
契約者貸付制度は金利が低く、返済の自由度が高いなどの利点があります。
一方で次のように、掛け捨て型の保険では貸付制度自体がない点や、場合によっては保険が失効するといったデメリットもあります。
- 掛け捨て型の保険だと使えない
- 保険が失効するリスクがある
- 保険金が貸付金と相殺される
- 自宅に郵送物が届く
家族に内緒で借り入れしたかったにもかかわらず、自宅に郵送物が届いてバレてしまうケースもあります。
予想外のトラブルを避けるためにも、デメリットまでしっかり理解した上で利用を検討しましょう。
掛け捨て型の保険だと使えない
契約者貸付制度は、今まで積み立てた解約返戻金を担保に借り入れする方法なので、積み立てのない掛け捨て型保険では利用できません。
掛け捨て型保険とは、毎月の保険料が安い代わりに、解約の際に返ってくるお金がない保険のことです。
具体的には、次のような保険を指します。
- 定期保険
- 収入保障保険
- 医療保険
- がん保険
契約者貸付制度を利用する前に、自分がどんな保険に加入しているのか確認しておきましょう。
保険が失効するリスクがある
契約者貸付制度を利用することで、契約中の保険が失効するケースもあります。
契約者貸付制度でお金を借りると利息が発生し、借入額と利息の合計が解約返戻金を上回った場合、自動的に保険が失効してしまいます。
保険が失効すると、万が一のことがあっても保証を受けられないだけではなく、給付金や解約返戻金も受け取れなくなるため注意しましょう。

保険金が貸付金と相殺される
契約者貸付制度の利用中は、保険金が貸付金と相殺されることも踏まえておきましょう。
保険金が支払われ、貸付金と相殺されるのは、次のようなケースです。
- 保険が満期になった
- 保険が解約された
- 被保険者の死亡など保険金の支払い事由に該当した
たとえば、解約返戻金額が100万円の保険で80万円借りている場合、満期になって保険金が支払われたとしても20万円しか受け取れません。
なお、入院や手術の時に支払われる給付金に関しては相殺されないため、条件を満たした際はお金を受け取れます。
給付金とは、保険金と違って積み立てした金額に関わらず、入院や手術時に契約内容に基づいて受け取れるお金のことです。
- 給付金:入院や手術の際にもらえるお金のこと
- 保険金:被保険者が死亡した場合や満期を迎えた場合に支払われるお金のこと
自宅に郵送物が届く
契約者貸付制度を利用すると、手続き完了のお知らせや返済方法に関する郵送物が自宅に届きます。
自宅に郵送物が届いたことで、家族に借り入れがバレてしまう可能性がある点に注意しましょう。
契約者貸付制度の利用時は、郵送物の送付を行う保険会社が一般的です。
借入先 | 郵送物の有無 |
---|---|
ソニー生命 | あり |
第一生命 | あり |
住友生命 | あり |
プロミス | 原則なし |
アイフル | 原則なし |
どうしても借り入れを知られたくないのなら、カードローンがおすすめです。
プロミスのように自宅や職場への郵送物がないカードローンを選べば、家族に知られずに借り入れできます。
生命保険の契約者貸付制度以外でお金を借りる3つの方法
契約者貸付は低金利で借り入れできますが、積立型保険を契約していないと利用できないうえ、借り入れできる金額は解約返戻金の範囲内に限られます。
契約者貸付制度を利用できない人は、次のような借入方法を検討しましょう。
- カードローンを利用する
- 公的融資制度に頼る
- 質屋でお金を借りる
たとえば、カードローンを利用すれば、積立型保険を契約していなくても希望通りの金額を借りられる可能性があります。
カードローンを利用する
積立型保険を契約していない場合、カードローンを検討してみてはいかがでしょうか。
カードローンは担保や保証人が必要なく、審査に通過できれば誰でもお金を借りられます。
また、住宅ローンや自動車ローンと違って使途を問われないため、借りたお金は自由に使えます。

興味がある人は、以下の検索ツールで自分に合ったカードローンを探してみてください。
公的融資制度を活用する
生命保険を契約しておらず、収入がなくてどこからもお金を借りられない人は、公的融資制度を利用するのもひとつの手段です。
特に「生活福祉資金貸付制度」では、次のようにさまざまな目的で借り入れできます。
借入方法 | 詳細 |
---|---|
総合支援資金 | 生活の再建にかかる費用を借りられる |
福祉資金 | 生活や医療のための費用を借りられる |
教育支援資金 | 入学・進学のための費用を借りられる |
不動産担保型生活資金 | 土地や建物を担保にして貸付を受けられる |
生活福祉資金貸付制度は、最寄りの自治体の福祉協議会から申し込みができますので、まずは市役所で相談してみましょう。
その他の制度も知りたい場合は、国からお金を借りる公的融資制度の記事をご覧ください。
質屋に品物を預け入れる
質屋に担保となる品物を預け入れると、査定額の70〜80%程度の金額を目安に審査なしで借り入れできます。
担保にできる品物は、以下のとおりです。
- ゲーム機
- カメラ
- スマートフォン
- ブランドの時計やカバン
もし返済できなくなったとしても、品物が質流れになるだけで信用情報に傷はつきません。
質屋でお金を借りる方法なら、契約者貸付制度を利用できない人にも適しています。
ただし、質屋には利息制限法が適用されないため、金利が月あたり1.0〜5.0%程度と高いのがデメリットです。
質屋営業法に基づく合法的な範囲内ですが、年利100%を超えるケースもあるため、早めに返済しましょう。
契約者貸付制度に関するQ&A
- 生命保険の契約者貸付はいつから利用できますか?
-
契約者貸付制度を利用してお金を受け取れるのは、申し込みから数日後です。
お金が振り込まれるまでの日数は保険会社や申込方法によって異なるので、あらかじめチェックしておきましょう。
急ぎでお金が必要な場合は、インターネットで申し込むと比較的スピーディーに借り入れできます。
- 生命保険の貸付で借りたお金を返済しないとどうなる?
-
いつまでも返済しないままでいると、契約した保険が失効してしまいます。
契約者貸付制度は、保険の解約返戻金の範囲内で借り入れできますが、返済せずに放置すると利息がどんどん増えていきます。
借入額と利息の合計額が解約返戻金を超えると、保険は失効となり、保障を受けられなくなるため注意しましょう。
- 契約者貸付制度の利率はどれくらいですか?
-
契約者貸付制度の利率は、年1.0〜6.5%程度です。
利率は保険会社や契約している保険の種類、契約日によって異なるため、自分が契約している保険はどの利率が適用されるのか確認しましょう。
たとえば、日本生命は契約日によって利率が異なるタイプで、2022年4月2日以降の契約では利率が年2.0%となります。
その他の保険会社は、保険の種類によって一律で利率が決められているケースがほとんどです。
- 契約者貸付制度を利用すると家族にバレますか?
-
契約者貸付制度を利用すると、家族にバレる可能性があります。
手続き完了のお知らせや返済の案内などの郵送物が自宅に届くためです。
書類を見られると、家族に借り入れしていることを知られる可能性があります。
- 契約者貸付制度を利用するのは恥ずかしいことですか?
-
契約者貸付制度を利用するのは、決して恥ずかしいことではありません。
他人から借金をすることは恥ずかしいというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、契約者貸付はあくまで自分で積み立てしたお金を借りる制度です。
もし返せなかったとしても、信用情報に傷がつくリスクはないので、安心して借り入れできます。